格安SIMの電波のひみつ【電波って良いの?悪いの?】

格安SIM(MVNO)

格安SIMの電波

考える人左

そういえば、格安SIMの電波ってどうなの?

格安なんだし、大手通信キャリアと比べて悪いんじゃないの?

 

こんな疑問に、元大手通信キャリア社員、格安SIM利用歴5年超のわたくしがお答えします!!

 

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大手通信キャリアの電波

 

大手通信キャリアの電波状況はどうなっているのでしょう。

 

まず、各社のサービスエリアを確認してみましょう。

 

海上も含めて、幅広くサービスエリアになっていることがわかります。

 

なお、注意しないといけないのは、3G4Gとではサービスエリアが異なるということです。(docomoでは「FOMA(3G)」と「LTE」でわかれています。)

基地局によっては3Gと4Gの両方の電波をとばしているものもありますが、基地局によってどちらかの電波しかとばしていないケースもあるので、このようなことが起こります。

端末によって、3Gの電波にしか対応していないもの、4Gの電波にも対応しているものがありますので、使用する端末のスペックを確認しておいてください。

4Gに対応している端末は3Gにも対応していますが、3Gにしか対応していない端末もあります。

 

当然ですが、サービスエリア内であっても、トンネルの中、ビルやマンションの超高層階、気密性の高い建物の中などでは圏外になることもありますが、ほぼ日本全国、人間が立ち入りそうな場所はサービスエリアになっているのが現状です。

 

格安SIMのサービスエリア

 

結論からいうと、格安SIMのサービスエリアは、大手通信キャリアのサービスエリアとまったく同じです。

つまり、格安SIMの電波は、大手通信キャリアの電波に完全に依存するということです。

 

そもそも格安SIMは、大手通信キャリアの回線設備の一部を借り受けて提供されているサービスですが、「回線設備の一部」とはそれこそ基地局だったりします。

なので、仕組み上、大手通信キャリアのサービスエリアと同じになる、ということです。

 

 

格安SIMが利用するネットワークとサービスエリアの関係

 

格安SIMのサービスエリアは大手通信キャリアのサービスエリアと同一であることはご理解いただけたと思いますが、ここで気をつけてほしいのは、docomoのサービスエリアを利用したい場合は、docomoの回線設備を利用した格安SIMを選ばないといけない、ということです。

もちろん、auのサービスエリアを利用したい場合はauの回線設備を利用した格安SIM、ソフトバンクのサービスエリアを利用したい場合はソフトバンクの回線設備を利用した格安SIMを選ばないといけない、ということですね。

 

例えば、DTI社が提供するDTI SIMはdocomo回線を利用して運営されているので、サービスエリアはdocomoといっしょです。

また、Biglobe社は、docomo回線を利用した格安SIMとau回線を利用した格安SIMの2種類を提供していますが、この場合、docomo回線を利用している方はdocomoのサービスエリアといっしょで、au回線を利用している方はauのサービスエリアといっしょ、ということになります。

 

つまり、自分の生活している地域がどの通信キャリアのサービスエリアになっているのかを確認した上で、その通信キャリアの回線を借りて運営されている格安SIMを選ぶ、ということが必要です。

 

電波の強弱と通信速度

 

念のための補足ですが、電波の強弱(電波強度)と通信速度は、必ずしもイコールになるわけではありません。

 

当然電波が弱い(端末の電波アイコンのアンテナが少ない)よりも電波が強い(電波アイコンのアンテナが多い)方が通信は安定します。

ただ、格安SIMは仕組み上、大手通信キャリアのSIMよりも通信速度が出ませんので、仮に電波強度がMAX(電波アイコンのアンテナが全部立ってる状態)であっても、大手通信キャリアのSIMと比べて速度に差が出ます。

 

 

サービスエリアについての雑談

 

通信キャリアが、現状圏外となっている地域をサービスエリアにする場合、もちろんですが、基地局を立てることになります。

従来の3G、4Gの基地局は、おおよそ基地局から半径2km~3kmまでカバーします。

今後本格的にサービスが展開される5Gは、使用される電波の周波数の性質もあって、半径100mほどの範囲をエリア化するスモールセルの基地局がたくさん設置されるようです。

 

一般的に基地局は建物の屋上や壁に設置するもので、屋上に設置するタイプは見た目そのままアンテナなので、意識して探してみると結構見つかります。

ただ今後は、たくさんの基地局を設置する必要もあることから、一見すると基地局だとわからないものが電波を吹いているといったこともありそうです。

 

例えば、docomoはマンホールタイプの地中に設置する基地局を開発したそうです。

また、ビルの窓ガラスに透明なアンテナを貼りつけて運用試験もしてるみたいです。

auはエリクソン社が開発したZero Siteという街灯型の基地局で実証実験中とか。

 

あとがき

 

ケータイの電波って、遭難も考えて海や山でも圏内になってたりしますよね。

日本は山間部が国土の70%なのにかなりの部分がサービスエリアになってるってすごいですよねぇ。

 

 

 

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